2017/06/30

DAY 11ST:薄雪草


地下ケーブルカーでスネガ展望台(Sunnegga  2288m)へ。「地球の歩き方」によれば、2013年にリニューアルされたこの最新鋭地下ゲーブルは、富士山の2合目から5合目までを3分間で一気に直登することになるらしい。

山上では、通常のトレッキングコースを外れ、夏草が咲き乱れるスキー場ゲレンデの谷間をミツバチを探して歩き回った。

その時、偶然見つけたエーデルワイスの群落。これまで、エーデルワイスに付けられた”薄雪”草という名前がいま一つしっくりこなかったが、今日の最高に見頃のエーデルワイスを見て初めて納得がいった。

Tuferen集落のすぐ近く、標高約2300mの地点でイブキジャコウソウ(の仲間)とハンニチバナ(の仲間?)の花で花粉を集めるミツバチの姿。イブキジャコウソウのミツバチの翅がかなり傷んでいるのが気になる。


(ツエルマット泊)

2017/06/29

DAY 10TH:シュバルツゼー


シュバルツゼー(Schwarzsee 2583m)からフーリ(Furi 1867m)へ。

シュバルツゼー駅(2583m)を降りると周囲の山並みは白銀の世界。この数日間、市内では夜間雨がちな日が続いたが、その雨は山上では雪だったようで新雪が眩しい。気温は予想していた以上に低く、顔を打つ(雹)と耳を刺す強風に、歩き始めた時は果たして今日のトレイルは最後まで貫徹できるだろうかと危ぶまれるほどだった。

だがその心配も歩き出して30分もしないうちに杞憂に終わり、着込んだ雨ガッパやダウンジャケットを脱がなければならないほど天気は急速に回復し、振り向くと新雪で覆われたマッターホルンもが姿を現わすほどになっていた。

標高2400m付近まで下りてくると群青色のリンドウ(Gentiana verna)やスミレ(Vioola calcarata)など、春〜初夏の野草が山肌を埋め . . .


それらの野草を惜しげもなく食べる放牧中の羊の姿も見かけるようになる。

坂道を下るほどに、花はより大きく、より華やかになり . . .

標高2000m地帯で見かけた集落。村の入り口に立てらた案内板によれば、1280年(日本の鎌倉時代)に書かれた土地、家、牧草地の利用権に関する契約書がこの地区で現存するそうだ。
ただ今では住む人もいないようで崩れ落ちそうな家屋群が痛々しい。スイス版限界集落ということなのか?

 (ツエルマット泊)


2017/06/28

ゴルナーシュルヒト (Gornerschlucht)

(スイス旅行日記編 - Day 9th)

自然保護公園 ゴルナーシュルヒトの峡谷めぐり。


流れの激しい雪解け水で削られた深いV字谷は、川底付近でなく渓谷の上部に造られた木道から峡谷をのぞき込みながら歩く。やや高度恐怖症気味な自分には快適な散策路とは言えないが、一見の価値はあった。

 (ツエルマット泊)

2017/06/27

ウンターロートホルン (Unterrothorn)

(スイス旅行日記編 - Day 8th)


園芸種は街中のそこかしこで見られるが、本種の野生株を見ることは難しくなったというエーデルワイス(Leontopodium alpinum) 、今日はその野生のエーデルワイスに”会えるかも知れない”というウンターロートホルン(3103m)やスネガ(Sunnegga 2288m)を巡るコース。

時期が良かったのか思いのほか多くのエーデルワイスに出会えた。写真では大きく見えるが背丈は5〜7cmと小ぶり。標高2570mの高地に生えているせいだろう。街中でよく見かける背の高い園芸種のエーデルワイスよりこの方が高貴に見える。

エーデルワイスにならんで今日のコースでの収穫は数多くのカルトジアンピンクに出会えたこと。
数年前のスイス旅行で偶然種子を手に入れ今でも八ヶ岳で毎年花を咲かせているなんとなく親近感を覚える花だがこれまでのコースでは時たましか見つからず、それも1〜2本がひっそりと生えている風なのが気になっていた。それが今日のコースでは頻繁に出会え、数十本の株が群生している場所もなん箇所かあった。
(ツエルマット泊) 

 (追記) ミツバチの姿を求めて歩いていて偶然見つけたエーデルワイス。株数の多さも、花の咲き具合も見事だった。

2017/06/26

フーリー (Furi)

(スイス旅行日記編 - Day 7th 2/2)


絶好の遠出日和だが、今日は休息日と決めてチェルマットの郊外でのんびり体力温存に努めることにした。標高1867mのフーリまでリフトで上り、そこからチェルマットへ向かってただひたすら坂道を下って行く、ガレ場も残雪もありえない牧草地の散歩道。

道草に咲く花も、昨日のような気位の高い”純”高山植物ではなく、なんとなく馴染みのある顔をしている高原の草花。

立ち止まって足元の野草の名前を調べたり . . .


築400〜500年だという農家の倉庫の外階段の無骨さに感動したり . . .

穀物倉庫の”ネズミ返し”のデザインに感心したり . . .







途中に通過した、ツム・ゼー(Zum See)の集落の古民家レストランでパスタとグラスワインで早めの昼食をとったりと . . .

案内板には45分と描かれている散歩道を4時間かけてのんびりゆっくりの散歩だった。

牧草地の中の水たまりには、近くにある飼育巣箱から来たと思われる40〜50匹の水汲み蜂が群れていた。

 (ツエルマット泊)

朝焼けのマッターホルン (Matterhorn)

(スイス旅行日記編 - Day 7th 1/2)


滞在中のシャレーの窓から見える朝焼けのマッターホルン(午前5時50分 現地時間)。

そして、夜が明けて日が昇るとこんな感じに(午前8時50分  "   "   )。

今日も暑い一日になりそうだ。

 (ツエルマット泊)

2017/06/25

ゴルナーグラート (Gornergrat)

(スイス旅行日記編 - Day 6th)


ゴルナーグラート(Gornergrat 3090m)からリッフェルアルプ(Riffelalp )へ。マッターホルンの景観と高山植物を存分に楽しめるトレッキングコース。

朝、窓を開けるとマッターホルンは厚い雲の中。”今日はダメだろう”と半ば以上の諦めての出発だった。

ゴルナーグラート氷河を眺めながら歩く頃には雹に降られ、雨ガッパやダウンジャケットなど、持っている防寒着全て着込んでの重装備。

その天気も”逆さマッターホルン”で有名なリッフェル湖を通過する頃には一転青空に変わり、マッターホルンがその全容を見せてくれるという想定外のラッキーさ。(最上写真)

その上、標高2700m地点のミネズオウのお花畑の中にミツバチの姿を発見!スイスでの最高所で見かけたミツバチになる。「マッターホルン+ミネズオウ+ミツバチ」の三点セットの写真を撮ろうとかなり頑張ったがシャッターチャンスがなく、結局は合成写真でその時の様子を記録することにした。
 (ツエルマット泊)

2017/06/24

チェルマットへ (Zermatt)

(スイス旅行日記編 - Day 5th)


シャモニーでの3日間のウォーミングアップを終え、スイス チェルマット(Zermatt)へ移動。滞在するのは町の高台にあるシャレー(貸し別荘)。別荘の女主人の出迎えをうけ部屋に入ると窓からマッターホルンが眼前に迫ってくる。

日本から持ち込んだ米、醤油、レトルト食品などの荷物を解き、いよいよ自炊生活が始まる。ツアーディレクターのYK女史の教えに従い、使用する前にすべてのキッチン用具を写真撮影。こうしておくと、最後の日の後片付けの時スムーズにいくとのこと。
(チェルマット泊)

2017/06/23

山上湖 ラック・ブラン (Lac Blanc)

(スイス旅行日記編 - Day 4th)


今日のトレッキングはガレの多い道。ところどころにはまだ雪が残り、山上湖ラック・ブラン(Lac Blanc)もまだ半分が氷に覆われていた。
そんな雪が溶けたばかりの岩の割れ目で咲き出した高山植物。広い草原で咲き乱れているお花畑の野草とは一味違った美しさがある。
(シャモニー泊)

2017/06/22

バルムのコル (Col de Balme)

(スイス旅行日記編 - Day 3rd)


バス→ロープウェイ→リフトと乗り継いで”バルムのコル”(Col de Balme 2191m)へ。そこからル・トユール(Le Tour 1462m)へ向けてもっぱら下り坂のトレッキング。

足元の草原は例年より早く開花したという夏の花で埋め尽くされ、念願だった満開のアルペンローゼにもそこかしこで出会い、そこにはほぼ間違いなくミツバチが花蜜を集める姿があった。

以前訪れた時にはこの高度では一匹のミツバチも見かけなかったので ”標高が高過ぎてミツバチは生息していないのだろう”と勝手に解釈したが、今回の旅ではこのバルムのコルを初め、標高1900〜2600mの地帯で多くのミツバチを見かけたのは大きな収穫だった。
そう言えば映画「ミツバチの大地」でも、スイスの老養蜂家がアルペンローゼの花畑でくつろいでいる姿のシーンがあった。天気と花とミツバチに恵まれた幸せな一日。
(シャモニー泊)


2017/06/21

エギーユ・デュ・ミディ展望台 (Alguille du Midi)

(スイス旅行日記編 - Day 2nd)


到着したジュネーブ空港のホテルで一泊し、今朝バスでシャモニー・モン・ブラン(Chamonix Mont-Blanc)へ移動。シャモニーに到着後すぐにロープウェイでエギーユ・デュ・ミディ(Alguille du Midi)展望台へ。眼前には、積雪の深さまで案内板と全く同じような光景が広がっていた。

エギーユ・デュ・ミディは、モンブラン山頂を最も近くに見ることができるという観光名所だが、展望台のある標高3842mは我が生涯で最も高い地点に立ったということになる。酸素濃度も平地の65%と薄く、未経験者はあまりはしゃいで走り回ったり、長時間の滞在はよろしくない、とのガイドさんからの忠告もあり一時間ほどの滞在で下山した。

標高差2800mを一気に駆け上って展望台に至るこのロープウェイが完成したのは1955年。黒部のトロッコ電車にも感心したが、シャモニー針峰群の尖った岩場の先端にまで観光客を呼び込もうとする熱意はそれにもまして感服する。

シャモニーの街に下りるとうだるような暑さ。今週は欧州全域が記録的な熱波に見舞われているそうで、標高1037mに位置するシャモニーの街角の温度計も33度を表示していた。

(シャモニー泊)

2017/06/20

ジュネーブ空港着 (Geneva)

(スイス旅行日記編 - Day 1st)


今朝、成田を発ちアムステルダム空港を経てジュネーブに到着。空港近くのホテルで一泊して明日はシャモニーに向かう。

スイス、オーストリア、スロベニアなど、ヨーロッパアルプスにはこれまで何度か来ているが、いつも8月に入ってからで、花の最盛期に訪れるのは今回が初めて。全てのプランは自分で組もうとスタートしたが、最終的にはクラブツーリズム社の「世界を歩く・海外ハイキング・トレッキングツアー」のグループ旅行に参加することにした。

フランスのシャモニー(Chamonix Mont Bland)で3泊4日、スイスでは、ツエルマット(Zermatt)で1週間、グリンデルワルト(Grindelwald)に2週間の計画でスイスアルプスの花とそこに群れるミツバチを追う予定だ。
(ジュネーブ泊)