2015/04/25

イチリンソウ


林内にある一輪草の群落が今年もみごとな大輪の花を咲かせた。去年より一週間ほど早い満開。

一輪草は背後からのぞきこむのも一興ということを今年教わった。確かに、こっそり薄化粧した後ろ姿には、純白で清楚だがやや気取った感じのする正面からの顔つきとはまた違った魅力がある。

ヤマエンゴサク

低地では既に花期を終えたヤマエンゴサクが八ヶ岳南麓の渓流沿いでもやっと咲き始めた。花の色や葉の形には随分と個体差がある。花の色が清涼なブルーで葉の切れ込みが深いヤマエンゴサクを、ササバエンゴサクと呼ぶ人もいるらしい。

ヤマエンゴサク


ササバエンゴサク(?)

2015/04/23

エイザンスミレ


雑木林の片隅でひっそりと咲いていたエイザンスミレ。土手に群れて咲くタチツボスミレとはまた違った春。

井伏鱒二と蜂


蜂を題材にした井伏鱒二の作品が「スガレ追い」の他にもう一つあった。 "日本の名随筆 35 虫" に所収されている「蜜蜂塚」。

釣り好きの井伏鱒二は、文人仲間を連れて増富温泉、笛吹川、下部温泉などの山梨の渓流へ頻繁に出向いたことはよく知らており、県立文学館には井伏が使っていた「釣竿」と「びく」が所蔵されているほどだ。

井伏の釣り行脚は道志川周辺にも及び、「蜂蜜塚」はそのおりに聞き書きした話をまとめたもの。昭和31年、道志村で実際にあった話で当時は新聞などで報道されずいぶんと話題になったらしい。石塚には、柳原白蓮から贈られた歌が刻まれており、除幕式には白蓮自身も出席したそうだ。

柳原白蓮は、「花子とアン」で仲間由紀恵が演じた葉山蓮子のモデルとなった人。"栄光の死はこゝにもありし"は、蜜蜂の死を戦死した息子の死と重ね合わせて詠んだ、と解説する向きもある。
いと小さき蜂といふにそなみたおつ栄光の死はこゝにもありし
(柳原白蓮) 
注記:   画像はVideolike.orgから拝借したもの

2015/04/22

落し頭 (?)

渓流の沢沿いを歩いていて出会った鹿の骨、落し角ならぬ落し頭。頭部以外の骨格が付近に見当たらないところを見ると、別の場所からテンかハクビシンが頭だけを運んできたのだろうか?

ニホンジカの落し角に出会うと単純に "ラッキー!" と感じるが、頭蓋骨付き角となるとやや複雑な心境。合掌。

追記:4/26
なんとなく気にかかるので再度現場に行き、丹念に付近を探してみたら、落ち葉に隠れて脚、胴体などの骨片があちこちに散乱していた。事件現場はここだったのだ。

菜の花畑のミツバチ

八ヶ岳南麓、標高650mほどの位置にある菜の花畑に多くの蜜蜂が集まっていた。でもセイヨウミツバチばかり。近くの農家で交配蜂として飼われているものか、あるいは"ハウス抜け"して野生化したミツバチだろう。

都心の日比谷公園でさえセイヨウミツバチに混ざってニホンミツバチの姿があったのに、自然豊かな八ヶ岳南麓でニホンミツバチが一匹も来ていないというのは少々寂しい気がする。

2015/04/21

ハナネコノメ


数あるネコノメソウの中でも特に人気が高いのがハナネコノメ。山荘のすぐ近くの小さな沢にかかった橋の下で毎年咲く。

ルーペでのぞくか拡大写真にしてはじめてその可憐さに納得できる。だから、初めて実物に出会った時には、その小ささに"なーんだ"とガッカリもさせられる花。

2015/04/18

落角シーズン(?)


頻繁に鹿の群が出没する県道28号(八ヶ岳公園線)沿いの牧草地、今日も10頭近い鹿の群が青草を食んでいた。

双眼鏡で拡大して見ると、ほとんどの雄鹿はまだ古い角を残している。


その中で一頭だけ "ン?" と思える雄鹿がいた。ただ落角直後には柔らかい袋角になるはずだがこの角はどう見ても固そうだ。去年生えた一歳鹿の角の可能性もある。ともあれ落角シーズンは近い。

八ヶ岳南麓では、鹿の落角、フクロウの巣立ち、ミツバチの分蜂、と全てが5月に集中して起きるので困る。

ヒトリシズカ


昨日の散策で見かけたヒトリシズカの群落。標高1000m近くの地点だが花の大半は既に散っていた。

2015/04/17

今年の分蜂シーズンは早い?

10日ほど前に標高900m地点に設置した分蜂群トラップにもうミツバチが集まっていた。かなり数が多いところを見ると数日前から通い始めたようだ。

去年の自然巣からの捕獲第一号は5月26日、標高1260mの蜂場の飼育群の分蜂にいたっては6月に入ってから、と異常に遅かった。今年はどちらも早まりそうな気配なのだが . . . ?

2015/04/16

椎茸ホダ木の更新

例年より数週間遅れで春子が顔を出してきた。以前ほど肉厚でなく、傘のひび割れも深くないのは植菌して丸5年になるホダ木の活力が衰えてきたせいかもしれない。

ということで、今年から徐々にホダ木の更新を図ろうと、今日はとりあえず3本の原木の仮伏せに入った。菌紋が滲み出てきたらホダ木の仲間にに追加する。

長澤の鯉のぼり


昨日は、ヒョウ→青空→雷雲→青空→ミゾレ→青空→雨→ . . . と、なんでもありのお天気ショーのような一日だった。今日は薄曇りながら快晴、鯉のぼりも気持ち良さそうに泳いでいる。

すっかり名物になった長澤集落「道の駅南きよさと」の鯉のぼり。おおよそ100匹が繋がれたワイヤーロープが5本、約500匹の鯉のぼりの群泳はなかなか壮観。

2015/04/12

ただいま増勢中

今年の春は不安定な天気が続き気温のアップダウンも激しい。そんな厳しい気候にもめげずミツバチ達は天気の良い日には盛んに花粉を運び込んで蜂児の育成に励んでいる。巣箱の中では「春の増勢期」が本格的にスタートしたようだ。

2015/04/09

行者にんにく

3年前に植え付けた行者ニンニクが今年も元気よく芽吹いてくれた。

血液サラサラ、疲労回復、滋養強壮、内臓脂肪燃焼効果によるダイエット、. . . と、健康山菜の代表選手のような行者にんにくだが、繁殖力が低く葉が一枚しかないものは採取しないで株を大きく育てるのが毎年収穫するためのコツなのだそうだ。これまで、テンプラ、行者にんにく醤油、酢味噌和えなどにして食したが、今年は新しいレシピを試してみたい。Cookpadには234品ものレシピが掲載されている。