2009/08/27

TBH事始め_プロローグ


近年、TBH(Top Bar Hive、上桟式巣箱)は、ミツバチにより優しい飼育方法として欧米を中心に注目を集めている。

TBHのポイントは、巣枠を使用する代わりに、巣箱天井部に並べた木板棒(=トップ・バー)に沿ってミツバチに巣板を造ってもらおうとするもの。

その利点は . . .
  • ミツバチは、巣枠や巣礎にわずらわされることなく自然生態にそった形で造巣ができる。
  • 飼育者は、トップ・バーを引き上げて巣板一枚づつを詳細に観察できる。
  • 蜂群の増減に従い、間仕切り板を移動して巣箱内スペースが自由に調節できるので、ミツバチの嫌う巣箱内に不用な空間ができない。
  • 採蜜量の調節ができ、ミツバチ自身が越冬に必要な蜂蜜を残した採蜜が可能。
  • 採蜜のために全巣板を破壊する必要がないのでミ ツバチへの負担が軽減される。
  • 巣枠、巣礎などを利用しないので、巣箱の製作が安価で容易。
. . . などが言われている。

養蜂家の一部には、「TBHで飼育された蜂群は巣枠式巣箱の蜂群に比べ病気やダニへの耐性が強い」との声もある。

WEB上にはTBHを推奨する数多くの情報があり、その筆頭が、英国Phil Chandler氏(写真)が運営する「The Barefoot Beekeeper」。他に「Natural Beekeeping In Top Bar Hives」など。

今後、ニホンミツバチをTBHで飼育するための基本的な事項を一つづつ試験していきたいと思う。