2009/05/05

待ち箱の適地

数日前、イタヤカエデ見物の折に車で走った佐久広瀬〜信濃川上方面。ドライブ中に見た外の景色の中に、ミツバチ捕獲のトラップ(待ち箱)を置いてみたいようなポイントが次々と目に止まった。

分蜂群捕獲研修会での富永講師のコメントを思い出す。
待ち箱を置く適地は . . .
  • 深い峡谷。偵察蜂は谷あいを流れる風に乗って上がってくる。
  • 風が吹き溜まるような場所。常時風が流れているような場所はミツバチが嫌う。
  • と言っても、いつもジメジメしているような湿気の多い場所では駄目だ。
  • そんなポイントは渓谷の終点付近に多いが、八ヶ岳南麓にはそういう場所が少ない。全体的になだらかな傾斜地で思っていたほど急峻な崖地が少ない。
  • そして渓谷の終点が高い山岳地帯までのびておりミツバチには標高が高過ぎる。
試みに、八ヶ岳南麓の地形を、先日行った佐久広瀬地区、昔から養蜂が盛んと言われている伊那谷の天竜村地区の標高500〜1000メートル付近を同縮尺のGoogleマップで比較してみるとその言わんとすることがよく分かる。

確かに八ヶ岳南麓でニホンミツバチ生息の最適高度言われている標高600〜900mの渓谷はせいぜい川俣川と釜無川沿い。実際八ヶ岳南麓で見かける待ち箱の多くは両渓谷が圧倒的に多い。以前伊那谷で見た待ち箱も天竜川河岸の標高600m付近の崖の上に置かれていた。