2016/11/23

雪吊り


近くの殿ヶ谷戸庭園で行われた雪吊り設置の実演見学会へ。

と言ってもわが家の庭に雪吊りをするような庭木があるわけではない。ミツバチ巣箱の防寒を稲わらの菰巻きにしてから5年経ったが、もうワンステップ美的に向上させたいと常々考えていた。雪吊りや松の菰巻きから何かのヒントを得られるのでは、というのが今日の実演会に参加した主な理由だ。

厚い雲に覆われ時折小雨もパラつく肌寒い一日。こんな日に庭での外作業を見学に来るような物好きはそんなにいないだろうと思いながら現場に出向いたが、定員30人を超すほどの盛況。

庭師の作業を見物しながら、同時に、鋳物竹割器で竹割りを体験をしたり、吊り紐を結ぶ "うのくび結び" を教わったりと、時折ハンズオンも加えての見学会はそれなりに楽しめた。機能だけでなく、結び目一つの"美"にもこだわる日本の職人技、そしてそのセンスの良さには心底感心する。


上写真が完成後の姿。帆柱の頂部に飾りとして取りつけるワラボッチを応用すれば、ミツバチ巣箱の屋根の雨よけ・防寒に応用できるのではと、構造や編み方をつぶさに観察したがまだ具体的な設計図を描けるまでには至っていない。