2014/03/31

映画「みつばちの大地」


ミツバチはなぜ消えたのか? . . . . . 最近やや下火になった感のある蜂群崩壊症候群(CCD)の話題だが、「More Than Honey」が再び盛り上がるかもしれない。

5月31日から岩波ホールでロードショウが始まる「More Than Honey (邦題「みつばちの大地」)」は、世界各地の養蜂現場を取材しCCDを通して自然と人間の持続可能な関係を探ろうとするドキュメンタリー映画。英語版や独語版のDVDはこれまでもアマゾン経由で入手できたが、今回の日本での劇場上映版には中村純教授(玉川大学ミツバチ科学研究センター)監修の日本語ナレーションが加わる。

巣箱に模した暗室スタジオで撮影されたミツバチコロニーの組織活動、ミニヘリコプターを使って成功した女王蜂の空中交尾の実録動画、 . . . などなど、鮮明なミクロ映像でミツバチの不思議を劇場の大型スクリーンで見ることができると思うと今から楽しみだ。

同時に興味を引くのが ポスターのキャッチフレーズ(と映画のナレーション)に出てくる"問題の"アインシュタイン発言。「言った言わない」で世界のホビー養蜂家の間に炎上した論争は否定派優勢でほぼ決着がついたと思っていたが 、どっこいアインシュタイン派はまだ健在だった。


注記:
(1) “アインシュタイン発言”に関してはQuote investigatorが詳しい。
(2) 写真はMore Than Honeyを宣伝広告[Disclose]から拝借したもの。

2014/03/22

大雪と枯れ羊歯

2月8日、14日と、2回に渡って記録的な大雪を記録したこの冬の八ヶ岳南麓。すっかり足が遠のいていたが、そろそろ雪も消えたろうと3月12日に様子を見に行った。
予想に反して標高1200m以上にある山荘周辺はまだ深い雪のなか、駐車場に車を入れることができないだけでなく、雪かきをしないと玄関にも入れないという状態だった。

そして10日後の今日到着したシンガポール。空港から市内に入る道路沿いの緑のトンネルは空が透けて見えるほどに葉を落とし、着生したシダはカラカラに干からびている。1月初めに少しばかりの降雨があってからほぼ2か月近く雨のない日が続いているらしい。

日本気象協会の[tenki.jp]によると、玄関ドアを塞いだ山梨の雪と、枯れたシンガポールの羊歯には相関関係があるそうだ。

2014/03/18

ニホンミツバチを探して

ハリウッド桜で見たニホン(?)ミツバチに触発され、場所を変えての日本蜜蜂ビー・ウォッチング。ミツバチは2箇所で確認できたが残念ながらどちらもセイヨウだった。

武蔵野の森公園にあるカワヅザクラ(河津桜)。高さ3メートルくらいのまだ小振りの木だが、かなり多くのセイヨウミツバチが群れていた。
今日の東京は春一番を記録。突風がくると飛ばされないように必死に雄しべにしがみついている姿がなんともけなげだ。

調布飛行場近くの小さな野菜畑で数匹の蜜蜂が菜の花の中で飛び回っているのを確認。河津桜群に比べるとやや体色が黒いがこちらもセイヨウミツバチのようだ。

2014/03/17

ハリウッド桜にニホン(?)ミツバチ


ハリウッド桜にミツバチが群れていたよ」. . . 昨晩入った情報を確認しようとさっそく現場へ出向いた。

報告で聞いたような、"樹の下を通るとワンワン音が聞こえる"ほどではないが、確かに満開の花の周りを蜂が飛び回っている。絶え間なく吹く風で枝先が揺れなかなかシャッターチャンスが掴めなかったが、なんとか写した十数枚の写真から判断するとニホンミツバチのようにも見えるが(?)

セイヨウミツバチなら神代植物公園のバラ園などでも見かけるが、ニホンミツバチとなると近所では滅多に見つからない。もし、これがニホンミツバチであれば近くに自然巣か飼育巣箱があるはずだ。半径500メートルほどの範囲の雑木林、神社林、公園、あるいは、ミツバチを飼育していそうな家の庭先をのぞいてくまなく歩き回ってみた。

ミツバチを見つけることはできなかったが、こんなに美しく武蔵野の面影を残している屋敷林や家屋が近所に何軒もあることを知った。こちらの方向にはこれまであまり足を向けなかったが、今後は散歩コースの一つとして付け加えることにする。ニホンミツバチの自然巣、飼育巣箱の探索も引き続き進めるつもりだ。

2014/03/14

八ヶ岳南麓にも春の兆しが

記録的な大雪で足が遠のいていた八ヶ岳へ様子を見に来た。標高の高い場所に位置する山荘周辺にはまだかなりの残雪だったが、そんな中でも春の兆しがそこここにあった。

溜池の土手ではネコヤナギが芽吹き、. . .


清里湖の氷は大門川が流れ込んでいる辺りから解け始め、. . . 

沼地のザゼンソウは雪の中から穂花を出し一杯の花粉を落としていた。

2014/03/09

調布映画祭

7-8-9日は恒例の調布映画祭、3日間で洋画四本をはしご鑑賞した。主演、助演を問わず、今回は特に女優陣の印象が強く残る作品が多かった。

「ひまわり」(伊 1970年)
マーシャ役のリュドミラ・サベーリエワ。ソフィア・ローレンの「動」と対照的な「静かな演技」が印象的。
「レ・ミゼラブル」(英 2012年)
アカデミー賞助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイに負けず劣らずの熱演だったエポニーヌ役のサマンサ・バークス。
「ある愛の風景」(デンマーク 2004年)
戦地体験で壊れた夫を支える妻サラを演じたコニー・ニールセン。いかにも北欧映画的な"重い"ストーリーに似合っていた。
「8月の鯨」(米 1987年)
ドキュメンタリー映画を見ているようなリリアン・ギッシュとベティ・デイビスの自然体の演技。この映画が公開された2年後にベティ・デイビスが、5年後にはリリアン・ギッシュが他界。若き日の二人の写真と見比べると時の流れを感じる。