2013/08/25

(続) インドネシアのフクロウ

インドネシアで入手した木彫りフクロウのモチーフはマレーワシミミズク(Malay Eagle Owl、Bubo sumatranus)の可能性が高まってきた。

(右写真は、掛川花鳥園WEBから拝借した。)

フクロウの「種」の峻別では鳴き声が重要な要素らしい。でもその鑑別方法を木彫のフクロウに適用するのは無理な話だ。そこで、インドネシアに生息する42種のフクロウの写真と、木彫りフクロウの外観を丹念に比較してみたが、マレーワシミミズクに一番似ているように感じる。

科学技術研究所のWEBに記述されているマレーワシミミズクの3つの特長 . . .
① サングラスをかけているように見える目。
② 基部は白く先端が黄色い嘴。
③ 白い細かな縞模様の耳角(ジカク)。
. . . とも一致する。デフォルメされてはいるが木彫りフクロウにはそれらの特長が忠実に表現されているように見える。

おとなしくて愛嬌のあるマレーワシミミズクは、ペットとしてよく飼育されているらしいので、木彫り作者は身近にいたマレーワシミミズクをモデルにしてこの飾り物を製作したに違いない。