2011/02/27

八ヶ岳越冬組の蜜源・花粉源植物

八ヶ岳で越冬中のミツバチ。今日、別用で立ち寄った折に巣箱をのぞいてみると花粉団子を持ち帰るミツバチを見かけた。どこから運び込んでいるのだろうか?

山荘近辺の草花はまだ芽さえ出していない。標高の低い周辺2〜3キロの採蜜圏を訪ねて見た結果が次の写真。どれもまだ“開花”には至っていなかった。ただ、春がすぐそこまで来ていることは確かだ。


        ( ) 内は撮影地点の標高。撮影は全て2月27日。
  • フキ(1260m):  積もった落ち葉をかき分けるとやっと芽の姿が現れるような段階。
  • ザゼンソウ(1080m):数株頭を出してきたが、まだ花弁は閉じている。
  • ダンコウバイ(1000m):蕾は随分膨らんできた。ここ数日のような暖かい日が続いてくれれば間もなく開花しそう。
  • アブラチャン(1200m):思ったより蕾は固い。例年より開花が遅い(?)
  • ネコヤナギ(1000m):銀白色にの花穂が伸び春らしくなってきたが開花までにはもう少し。
  • ケヤマハンノキ(1100m):雄花序をビッシリ付けた木は多く見られるがまだ雌花序は見つからない。

2011/02/25

東京避寒組の蜜源・花粉源植物


ここ1〜2週間、脚に花粉団子を付けて帰って来るミツバチがやけに目につく。一分間に15〜20匹くらいだろうか。

花粉源を探して、神代植物公園の梅林や福寿草畑をのぞいているが、今年はまだ一匹のミツバチも見かけたことがない。

今日すぐ近くの布田天神の梅の木でやっと一匹のミツバチに出会えた。
これだけ頻繁に花粉団子を持ち帰るからには、どこかにミツバチ達が群れている草木があるに違いないのだが。

2011/02/19

富士見高校 ハッチ・Bee・8


午後、長野県富士見高校を訪問。

養蜂部 ハッチ・Bee・8の新米養蜂家の皆さん、創部以来初めての冬とあって、さぞや越冬管理で苦戦しているのではと、寒中見舞いのつもりだったががとんでもない。昨秋以降、一群のミツバチも喪失させず、全群無事に冬越し中。そこらのオヤジ養蜂家顔負けの“ベテラン”振りだ。

部活動はますます活発。今では、キンリョウヘンの培養栽培、蜜源花のモデルガーデン造り、地域住民との蜜源栽培パートナー運動、. . . と、その活動内容は、彼等彼女等が最も得意とする園芸・環境の分野へと大きく広がりつつあるようだ。

ミツバチ、花、巣箱、. . . と、高校生養蜂家達との話題は尽きることがなく、アッという間に過ぎた数時間。その上ハッチ・Bee・8の看板娘 “ちいチャン” を模した手作りバレンタインチョコまで頂戴するというサプライズも。女子高生からのバレンタインチョコは、これが生涯の最初で最後の事件だろうと、食べないで冷蔵保存しておくことにした。

2011/02/18

巣箱は雪の中

久しぶりの山荘。留守中(2/7〜)の最高・最低気温は;
   + 5.7  (2/17  13:46)
    - 9.8  (2/13  03:08)

積雪は思っていたほど深くはない。山荘に向かう途上で遭遇したログハウス棟梁MS氏によると、30〜40センチまで積っていた雪も数日前に降った雨で大方が融けてしまったのだそうだ。

山荘庭の3群は時々門番蜂が巣門から顔を出し健在な様子。ただ、TBH観察巣箱の前面外側に[1 x 2センチ]の大きさの気になる傷跡が。
コゲラかアカゲラのいたずら?それとも他の小動物なのか?巣箱近辺に来ているヒヨドリも容疑者の一人だ。

2011/02/17

吉田翁の辛言

「実驗養蜂新書」に気にかかる一文があった。“時騒ぎ”と“低温管理養蜂”の両方に関わりそうな内容。

“87箇所の自然巣”のミツバチを観察をして得た結論として、吉田翁は次のように記している。(頁 34/86〜40/86 “養蜂場の選擇”、意訳)
気温が氷点下になると、ミツバチは巣内に引き籠もる。この時ミツバチの体内活動は鈍化し、ほとんど停止した状態になるので寒さはそれほど感じていないようだ。だから貯蜜もあまり消費しない。

ところが、早春に気温が摂氏10度くらいに上がる日があると、日当たりが良い位置にいる蜂群はすぐに引き籠もりから起き出して運動を始める。ところが、その後寒さがぶり返し気温が再び氷点下になると、ミツバチは寒さをこれまで以上に強く感じるようになり、暖をとろうと貯蜜をドンドン使い始める。

そして貯蜜を消費し過ぎて、花が咲く前に餌が欠乏し終には群全体が死滅する。餌不足が起きなくても下痢を発症し全群衰退に陥る不幸をきたすこともある。

だから、最初に巣箱を置く場所の選択は非常に重要だ。建物を北にした日当たりの良い位置などに巣箱を置くのは良ろしくない。
吉田翁の蜂場は日光の山間部。気象条件は八ヶ岳南麓と近似しているので、翁の経験知は我家の蜜蜂達にも当てはまるはずだ。
ということは . . .
  • 冬期間、“引き籠もらない”でしょっちゅう時騒ぎを起こしているのは好ましからざる状況?
  • その原因は、我家の巣箱の位置は陽が当たりすぎ?あるいは、 防寒シェルターがオーバースペック?
そして同章は、次のような耳に痛い言葉で結ばれている。
養蜂家は、自己の思想通りにせんで、彼等の自然の住み方を研究すれば、すぐと領解し得ることである。

2011/02/16

時騒ぎ

東京避寒組の時騒ぎが日に日に激しくなっている。

東京避寒組では12-1-2月と毎月“時騒ぎ”の飛翔があり、八ヶ岳越冬組でも、正月休みの後に山荘に帰った1月21日、寒中見舞いに訪れた2月初めと “時騒ぎらしい”飛翔が見られた。

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これまでなんとなく使ってきた“時騒ぎ”という言葉、正確にはどのよう行動生態を指し、ミツバチは何の目的でそのような行動をとるのだろうか?

手元の書籍やネット情報によれば;
ミツバチが巣箱方向へ頭を向けながら、一斉に巣箱周辺を飛び回る様。天気の良い日の午後の1~3時頃に数十分間に渡って見られる光景
. . . を“時騒ぎ”と称し、
新しく羽化した働き蜂が内勤期間を終えて、初めて巣外で仕事をしようとする時に巣の位置を覚えるために取る行動 
あるいは、 “冬期の時騒ぎは脱糞のため”
. . .  とあり、さらには、
飛び回ってる蜂が全部同じ日に産まれたもので、飛んでる蜂の数が1日で産まれたミツバチの数
 . . . と書かれたネット情報もある。

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例年以上に活発なこの冬の“時騒ぎ”を眺めているといくつか疑問が湧いて来る。
  • 巣箱の位置を脳にインプットするための定位飛翔。巣箱を移動した時などは必ず見られる行動だが、その時ミツバチは巣箱前面だけでなく、側面や背後でも回って飛び回る。しかしこの冬に見かける光景は、巣箱前面で翔ぶだけで側面や背後へ飛び回る姿は見られない。

  • 飛翔している位置は分封時ほどの高さの上空ではないが、定位飛翔の時よりは巣箱から距離のある中空で旋回飛行をしている。

  • 定位飛翔は、巣箱を移動した翌日の朝から盛んに見られるが、この冬の飛翔は決まって午後1時半〜2時頃の間。
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“時騒ぎ”飛翔は、分封や逃去時の蜂球形成直前に行う旋回飛翔や、いわゆる“定位飛翔(定位飛行)”とは違う目的を持ったミツバチの行動ではないのだろうか?
  • 飛翔しているのは“全部同じ日に産まれたもの”との説はやや疑問を感じる。冬季間の一日でこれだけの数の産卵があるとは思えないし、飛翔したミツバチがその後外仕事に出かけている様子はない。
  • 定位飛翔とすれば、をある一定の時刻、それもごく短時間に限って“一斉に”行うのは何故だろう?
    “脱糞のため”としても同様の疑問は残る。
情報を探して、海外の研究論文やネット情報に目を通しているが、日本語の“時騒ぎ”に該当しそうな語句や記述はまだ見つからない。

2011/02/15

雪の朝 2/2

エノキの撮影を諦めてバードウォチングに切り替えた。フィールドは、野川公園〜野川遊歩道〜天文台南崖線。総歩数10,238歩、約8kmの散策で確認できた野鳥は以下の25種。中西悟堂の入笠山探鳥会での36種には及ばないがまあまあの成果だった。

1.アオサギ   2.コサギ   3.ダイサギ   4.カワウ   5.マガモ   6.コガモ   7.カルガモ   8.キセキレイ   9.ハクセキレイ   10.カワセミ   11.シロハラ   12.アトリ   13.ヤマガラ   14.コガラ   15.シジュウカラ   16.カワラヒワ   17.メジロ   18.ヒヨドリ   19.モズ    20.コゲラ   21.スズメ   22.ハシボソガラス   23.キジバト   24.ツグミ   25.ムクドリ 


ダイサギの親子:
向こう岸にいるのはアオサギ。

カワウ:
“とぼけ”か“獰猛”かよく分からない顔付きの鳥。
カワセミ:
何回撮影していても、見かけるとついまたカメラを向けてしまう。
キセキレイ:
ポピュラー過ぎてバードウォッチャーにはあまり評価されないが、カワセミに負けず劣らず美しい。そしてスタイルも抜群でバードカービング向き。
モズ:
モズも水中ダイビングして小魚を捕まえる?しばらく様子を見ていたが獲物を捕ることもなくどこかへ飛び去ってしまった。

雪の朝 1/2


この冬初めての雪らしい雪。雪を冠ったエノキの大木の姿を撮影しようと、いつもより早起きして野川公園へ。

ところが、公園に着いた時にはエノキの梢にもう一片の雪も残っていない。今朝の暖かい気温で雪は早朝から融け出したようだ。やむを得ず地上に残る雪に映った影絵を撮影。

野川の土手のヤナギ並木がうっすらと緑がかってきた。

2011/02/14

深大寺の中西悟堂


先日の入笠山でのスノーシューハイクの後で読み返した中西悟堂の随筆「入笠山の探鳥」。
改めてプロフィールを調べていて、深大寺に石像があることを知り早速今日の午後訪ねた。

像は参拝客はめったに足を運ばない境内の北端、開山堂の陰で見つかった。周辺は、コナラ、クヌギ、シデ、ホオノキなどの高木がそびえ、林床にはハケの水が流れる雑木の自然林。野鳥家中西悟堂に相応しいバードサンクチュアリーのど真ん中だ。

金沢生まれの中西悟堂は、生後間もなく両親を亡くし、僧籍にあった伯父に育てられ、神代村(現、調布市)の祇園寺で幼少期を過ごしたとのこと。明治44年、16歳の時に深大寺で得度し“悟堂”の法名を得たという。

中西悟堂が「日本野鳥の会」の創始者であることは知っており、その随筆も何点かは読んでいた。でも調布と縁の深い人であったことはこれまで全く知らなかった。

ちなみに、“野鳥”、“探鳥会”などは中西悟堂の造語とのこと。そして現在の日本野鳥の会会長は八ヶ岳倶楽部(北杜市大泉)の柳生博氏。

2011/02/13

布田天神骨董市


久しぶりに出向いた布田天神骨董市。店先にはもう春の気配。

2011/02/05

続_ミツバチの脱糞


巣箱壁面の脱糞痕がますます増えて来た。その脱糞痕を見ていて浮かんだ疑問。

外気温が低いと脱糞は近場で行う?

標高1260mの山荘庭巣箱②は、七里岩巣箱(標高800m)①に比べ寒さが厳しい。だからミツバチは近場で用を足そうとして巣箱壁面への脱糞痕が増える?

ミツバチは白色物を好んで脱糞する?
広く普及している説。②と③の比較でも頷ける。
でも、②と③の差異は巣箱が置かれ位置の可能性もある。巣箱が設置されている場所は、③がガラス屋根で覆われたテラス、②は冷気や寒風を直接受ける庭の中央。
「寒さ」と「色」。巣箱壁脱糞にはどちらのファクターの影響が大きい?

ミツバチの脱糞行動についても、来年の冬はもう少し真面目に観察して見よう。 Urban Beekeeperにとって心配の種、「黄害」を防ぐためのヒントが見つかるかもしれない。

写真:
① 七里岩蜂場の重箱改良型TBH巣箱、 ② 山荘庭のLA改良型TBH巣箱、③
山荘庭のTBH観察巣箱

2011/02/04

七里岩蜂場の様子_11/02/04


午後、七里岩蜂場で越冬している群の様子を見に行った。
軽く巣門をノックすると直ぐに数匹が巣門から顔出し、頭の髪の毛をめがけて突進してくる。元気一杯なのはなにより。

蜂場近くの大深川渓谷のコブシの芽が随分膨らんで来た。

2011/02/03

入笠山スノーシューハイキング

八ヶ岳自然クラブ恒例のスノーシューハイキング へ。
フィールドは、南アルプス最北端の入笠山(標高1955m)。(去年は北 八ヶ岳の縞枯山)

ハイシーズンには、スズラン、クリンソウなどの見物客で賑わう入笠湿原も今日は雪の中。
参加者25名の長いトレイルが場違いなほどに静寂な世界。
ハイキング途中で出会った6羽のキレンジャク。
入笠山は中西悟堂も度々探鳥会に訪れた山。随筆「入笠山の探鳥」(昭和16年6月)には、この時も36種類の野鳥を確認したと記されている。もちろん冬鳥のキレンジャクはこの中には含まれていない。
雪上には動物の足跡も。帰宅して図鑑(アニマル・ウォッチング—日本の野生動物)で調べた。
指型形状、サイズ、ややジグザグな直線歩行などから、タヌキかキツネの足跡であることはまず間違いなさそうだ。
爪痕の形から「タヌキではなくキツネ。」と判定したが100%の確信はない。





終日雲一つない快晴でほぼ無風状態。そして、これまでの寒さがウソのような暖かい一日。乾燥した大気はクリスタルクリアで、槍・穂高・乗鞍はもちろん、遠くには黒部の劔岳、白山連峰まで目視できる、言葉通りの360度のパノラマが山頂から眺望できた。

2011/02/02

フクロウの巣箱


この冬に予定していたフクロウの巣箱作りは計画どおりにはかどらず、結局巣箱掛けのシーズンに入る前までに完成させることが出来なかった。ということで、今年はマイ巣箱は断念。

その代わりというわけでもないが、八ヶ岳自然クラブで設置している巣箱の2カ所の観察(と言っても役割は都合のつく時に巣箱を見回ってフクロウが使用しているかどうかチェックすることだけ)を共同担当することに。

フクロウは北杜市の“市の鳥”。選定理由は . . .
フクロウは、古代よりネズミ等を捕獲し食べていることから農民には「益鳥」として扱われてきた。 また、「森(杜)の賢 者」と称され知恵の象徴、自然豊かな森林に住み着くことから「森の番人」森林環境の象徴とも言われ「人と自然が躍動する環境創造都市」にふさわしいため選定する。
. . .  と、市のホームページに書かれている。

八ヶ岳自然クラブのフクロウ観察は今年が7年目。これまでの6シーズンで合計71羽の雛の巣立ちを確認している。

寒中見舞い

八ヶ岳越冬組の寒中見舞いに。

留守中の最高最低温度計の記録:
  • 最高気温 +2.3度(2/2 14:49)
  • 最低気温  -11.6度(1/31 06:02)
山荘庭の3群は思った以上に活発。丸太洞TBH巣箱の出入りがやや寂しいが、群が健在であることは間違いなさそうだ。
(写真は巣門が一番賑わった午後2時半前後に撮影)

明後日は立春。天気予報でも寒波の山場は越えたようだが、フキ、ハンノキ、アブラチャン、ザゼンソウ、ネコヤナギなど、早春の花粉源が花開くまで後一ヶ月。