2011/12/22

山梨のイヌワシ

先日の日本イヌワシ研究会シンポジウムで近年イヌワシが激減しているとの報告を聞いた。

山梨県下での状況はどうだろうと情報を集めているが具体的な資料が見つからない。
手元にある「山梨の野鳥」(1985年発刊)や「山梨の鳥」(1977年発刊)などの野鳥図鑑に、イヌワシが収録されていないのも気にかかる。

一昔前はどうだったろうかと、山梨の野鳥に関する古い書籍を神田神保町で探して購入したのが中村幸雄著「甲斐の鳥たち」(山梨日日新聞社)。その中にイヌワシにについて次のような記述があった。
. . . イヌワシは、中部山岳地帯で繁殖し一年中その場所に住んでいるが、山にえものが少ないときには、遠く太平洋までも出かけていく。. . . 御坂の黒岳(1,793メートル)へ行ったとき、山頂に海水魚の食べかすや骨が散乱し . . . (その近くにあった鳥のふんから判断して) . . . 黒岳のイヌワシも太平洋までえものをとりに行ったのだろうと判断した . . . 。(p88)
同書が発刊されたのは1969年と比較的新しいが、イヌワシに関する記述は、著者が “まだ山梨県庁に勤めておったころの話”とあるから、昭和初期の出来事だろうと推測する。

御坂の黒岳から駿河湾や相模湾までは直線距離で50〜60キロ。イヌワシの行動圏はかなり広そうだ。もし八ヶ岳山麓に営巣しているとすれば、餌を求めて(あるいは、狩場への行き帰り)に八ヶ岳南麓の上空を横切ることもあるだろう。

イヌワシが獲物を探す時の飛翔高度は100〜300メートルらしいが、遠くの狩場への移動にはもっと上空を飛ぶに違いない。鳥影からイヌワシと判断するのはかなり難しいだろうがウォチングのチャンスはありそうだ。

ちなみに、同書の著者中村幸雄氏は、山梨に生まれ、山梨で育った日本における野鳥研究のパイオニア。かの中西悟堂氏が「野外鳥類研究の四天王」と称したほどの人。そして、中村幸雄氏の長男の中村司氏(山梨大学名誉教授)も、国際鳥学会の名誉会長を勤めたほどの世界的に著名な野鳥研究家。さらには、現在の日本野鳥の会会長は八ヶ岳倶楽部の柳生博氏。
野鳥の豊富な山梨は、野鳥研究や野鳥の保護活動においても日本のメッカでもあることは地元の人にも意外と知られていない。

2011/12/14

薫製日和

快晴で乾いた空気。適度に風があり、気温も0〜5度くらいの間を上下している絶好の薫製日和。

正月の来客用の薫製作りを始めた。最初の素材はニジマス。近所の三幸養漁養鱒場へ朝一番に電話して水揚げをしてもらった正真正銘の生きのいいニジマス。

約10時間ソミュール液に塩漬けにした後、流水で30分間塩抜きし、開いた腹の内部が乾くまで寒風の中に吊るす。

その後、温燻1回目(40〜50度、6時間) → 乾燥(一晩) → 温薫2回目(50〜60度、4時間)でニジマススモークの出来上がり。

数時間日陰に吊るして表面を乾燥させた後、冷蔵庫で数日間寝かせ熟成させると一層美味しさが増す。

引き続いてホタテ貝柱、タコ、アジ・サバの干物、カマボコをスモークして正月用薫製の準備は完了する予定だ。

(注)ソミュール液は塩(約6%)、黒胡椒、ローリエとごくシンプルなもの。色つやを良くするため、2度目の温薫時には表面にオリーブオイルを塗布した。

2011/12/12

ハチミツ流出事件

昨日のミツバチ巣箱で起きた小さな事件。

午後1時30分、巣門からハチミツが滴り落ちているのに気づいた。巣板が落下したのか、それともなにか巣箱内で異常事態がが起きているのか?

「日本ミツバチ」(農文協刊、日本在来種みつばちの会編)には次のような記述がある。
. . . (越冬クラスターの)表面部分の蜂が凍って次々とはがれ落ちたり、逆に、大騒ぎして異常な熱を発して、真冬にもかかわらず蜜といわず蜂といわず巣底に落ちてベタベタになって、全滅ということもある。. . . 
今日の外気温は気温 4.2度。凍死が起きるほどの寒さでもないだろう。巣箱の設置場所は建物北側の日陰。直射日光で巣箱が暖められて貯蜜が溶け出したとも考えられない。

唯一原因として考えられるのは薪割り。斧を振り下ろす時の振動が地面を伝わり、驚いた蜂が驚いて騒ぎ出し熱をだし、巣内温度が上昇してハチミツが溶け出した?薪割りの位置から巣箱までの距離は6m。巣板を落下させるほどの振動が地面を伝わるのだろうか?

巣箱前扉を開ければ様子が掴めるかも知れないが、この冷気の中でいたずらにミツバチを騒がせるのも、と開扉しないでそのままにしておいたら間もなく蜜の流れは止まった。
問題の解明は暖かい日に改めて行うことにする。

2011/12/11

皆既月食


直前まで流れていたうす雲も月食が始まる頃にはすべて消え、明るい夜空で目立っていた冬の大三角形も、月食が進み空が暗くなるにつれて姿を現わした天空一杯の星の中に埋もれてしまった。

白色だった月が次第に赤みを帯びてきていよいよ最大皆既月食。満天の星空に赤いヨーヨー玉が吊り下がったような不思議な光景。針で刺すとプチンと破裂しそうだ。

夜中の1時過ぎには再び元の満月に戻り、それを待っていたかのように西の空から大きな雲が流れてきて空を覆い皆既月食ショーの終幕。気温マイナス1.3度。

2011/12/10

雪の中のコンサート


年に一度の贅沢、八ヶ岳高原サロンコンサートへ。

今日の演し物は、吉野直子(ハープ)、今井信子(ヴィオラ)、ジャック・ズーン(フルート)の2弦1管のトリオによる「ハープとヴィオラとフルートの夕べ」。このスーパートリオが日本で演奏するのは今夜が初めてのことらしい。

カラマツ林の中に佇む八ヶ岳音楽堂は、雪に覆われていつにも増して静寂。夕暮れ時から始ったアットホームなコンサートは、東京の大ホールでは味わえない贅沢な時間だ。


そして、もう一つの楽しみがコンサート後、演奏者とともに味わうビュッフェディナーの料理。
特にお気に入りは、牡蠣、サーモン、オマールエビ、鯛、. . . と、好物の海鮮食材がふんだんに並ぶオードブル。メインディッシュも、和・洋・中・エスニック風とバラエティーに富んでいるので、自分の好きなものが必ず見つかる。日々の自炊生活での粗食の反動も加わり、一流のコックの味がより一層極上に感じる。

この贅沢、来年からは夏の北杜国際音楽祭に替え、夏・冬、年2回の恒例行事にしようかと思案中。

(中写真は、八ヶ岳高原ロッジのホームページから)

2011/12/09

雪の朝

明け方から降り出した雪が積もり始めた。

野鳥にはあまり人気のないガマズミだが、今朝はヒヨドリが時折実をついばみに来ている。


昨日から始めたベランダのバードフィーダーにも、ホオジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、カワラヒワなどが集まり始めた。間もなくイカルやシメも姿を見せるはず。

(追記:午後、庭に来た鳥/ミヤマホオジロ、ゴジュウカラ、シメ、コガラ、アカゲラ、コゲラ、ヒヨ)
ライブカメラで見ると、サンメドウズスキー場のゲレンデもやっと白くなってきた。このまま降り続けば、この週末にはオープンしそうだ。

2011/12/08

つるしんぼ

パノラマ市場で仕入れ、11月22日から吊るし始めた甲州丸が飴色に変わり、後2〜3日もすると“耳たぶより少し固く”なりそうだ。

次は藁にはさんで木の箱に並べ、白粉をふかせればころ柿の完成となる。

今年の干し柿は、「むらに生きる先人の知恵」(農文協、昭和53年刊)に書かれたとおりにやってみようとしている。著者の稲村半四郎氏が、子供時代に母親と一緒に干し柿作りをした思い出を述べた「つるしんぼ」の章がその手引書。

以下がその抜粋:(できるだけ原文のままで。)
. . . 「ああ、へえ北風が出て、お天気がつづきそうだからつるしんぼをむくかな。」母がいう。まだ健在だった母と私で柿をもぎとった。果柄と丁字形になるように枝を短くつけて切る。

. . . へたのまわりをきれいにして皮をむく。果の頂部の小さい黒点だけ残す。頂部までむくと、柿の実がやわらかくなった時にくずれやすいのだ。

. . . むいた柿をこでなわと呼ぶ細縄の片側に五個づつ丁字形の部分をさしこんで、ひとつれにして軒につるす。

. . . むき柿の膚が日に当たって、あめ色に変わりはじめると一個一個もむのだ。「一度に力をいれないで、しこんしこんもむだど。そうすると、種ばなれもいいし、乾きあがりの色もいいど。」母の言葉。

. . . 耳たぶよりすこしかたいくらいのやわらかさに乾き上がると、わらを間に入れながら柿を平たい形にして木箱に入れる。そうして白くこうがふいてくるのを待つ。
稲村半四郎著「むらに生きる先人の知恵」には、かっての週刊新潮の谷内六郎の表紙絵のような懐かしさがある。読み物としても楽しいが、いろいろな先人の生活の知恵が具体的に述べられているので役に立つ。

備考:
甲州丸 50個(+5個サービス) 1500円 パノラマ市場

2011/12/04

イヌワシ讃歌


来年から始めようとしているワシタカウォッチングに備えて、手元にある鳥類関係本のワシタカに関する箇所を拾い読みしていたら、「日本の名随筆2 鳥」(作品社刊)に “イヌワシ讃歌” と題した丸山健二のエッセーが載っていた。

長野県飯山育ちの丸山が、子供時代、大空の雲間から現れたイヌワシを初めて見た時の感動を綴ったもの。それを読んで、“八ヶ岳南麓上空を飛翔するイヌワシの姿を見たい” との思いが一層募ってきた。

+ + + + +

- 八ヶ岳南麓には今でもイヌワシは生息しているのだろうか?
- どういう場所に行けばイヌワシに遭遇するチャンスが高いのか?
    そんな疑問へのヒントが掴めるのではと、今日は日本イヌワシ研究会の30周年記念・公開シンポジウムに参加した。

    アマチュアの団体とは言え、さすが30年の歴史を積み上げただけあって、収集したデーターや活動内容はハイレベル。朝の9時半から夕方6時までの長丁場だったが、かなり中身の濃い時間を過ごすことができた。

    基調講演の一つ、「鳥類の生態研究と生物多様性の保全〜猛禽類の事例とともに」(注) は、イヌワシだけではなく、フクロウやニホンミツバチにも共通する内容。観察の視点やつき合いの有り様に多くの示唆をもらった。

    肝心の「八ヶ岳南麓でイヌワシを」に関してもそれなりの情報を入手。ハードルは高いが、まったく可能性の無い願望というわけでもなさそうだ。ファイトが一層高まってきた。

    注記:
    -  講演者は、東京大学大学院農学生命科学研究科生物多様性科学研究室 樋口広芳教授
    -  上のイヌワシ写真はFirst Peopleから借用したもの。

    2011/12/02

    セガンティーニ展


    アルプスの画家 セガンティーニ - 光と山 - 」展へ。

    アルプスの自然と、そこに暮らす人々を描き続けた画家ジョバンニ・セガンティーニ(Giovanni Segantini)、今回の展示作品の中で一番印象深いのが「アルプスの真昼」(上写真左)。ポスターにも使用されているセガンティーニ代表作の一つだ。

    澄み切った大気の中の光と色を求め、ベルニナ・アルプスを「もっと高く!」へとアトリエを移動したセガンティーニ、標高2731mの山小屋で、アルプス三部作 [ 生・自然・死] を制作中に、急性腹膜炎で41歳の若さで急逝した。

    澄んだ大気、目映いばかりの太陽光、野草が咲き乱れる草原の色、くっきりと見える標高3000〜4000m級の山々の稜線、. . . 。「アルプスの真昼」に描かれた光景は、今年夏のスイスアルプス旅行の [Muottas Muraigl〜Alp Languard トレッキング]で見た風景とそっくりだ。(上写真右)

    写真に写っている草原を右方向に岩山をしばらく登るとセガンティーニ・ヒュッテと呼ばれる山小屋(右地図赤印A)がある。セガんティーニは、この絵を、写真撮影をした場所の近くから描いた可能性はおおいにある。

    午後の限られた時間でのトレッキングだったので、セガンティーニ・ヒュッテを経由するルート(青色)は避け、中腹を回る楽なコース(赤色)を選んだ。
    「 . . . 光と山」展を見た今では、多少無理をしてもヒュッテ経由にしておけば良かったと後悔している。セガンティーニのイーゼルの脚跡が見つかったかも知れない 。

    2011/12/01

    (続々) ショクダイオオコンニャク

    神代植物公園のショクダイオオコンニャク、一昨日から昨日にかけての成長具合から、開花は数日後と予想しのんびり構えていたところへ“今朝開花したらしいよ”との一報。急いで駆けつけると、大温室の入り口は既に長蛇の列になっていた。

    列に並び始めてから花にたどり着くまでちょうど1時間。昨夜から開き始め、早朝に満開になったらしい。午後には早くも仏炎苞を閉じ始めた。

    今回咲いた花は通常より小振りとのことで “世界一大きな花” のインパクトには少々欠ける。花序附属体が長く伸びなかったせいか、「燭台」と言うより、百人一首の坊主絵柄を連想してしまう。
      左は神代植物公園の公式WEBサイトから拝借した午前8時撮影の写真。
      右は既に仏炎苞が萎み始めた午後3時に撮影。


      多少の不満も残しながら意外にもアッサリと終わってしまったショクダイオオコニャクの開花劇。なにはともあれ7年に一度の開花に立ち会えたことはラッキーだったことに違いはないのだろう。

      追記: 12/02
      新聞報道によると昨日のショクダイオオコンニャクは、高さ約1メートル、花(仏炎苞)の最大径は73センチ、見物人数は3670人だったとのこと。

      2011/11/30

      続 ショクダイオオコンニャク


      今日の神代植物公園のショクダイオオコンニャク(12:56撮影)
      外形から見る限り昨日から大きな変化は見られない。

      去年の小石川植物園の開花時には、入場制限で園内に入れない人も出たほどのにぎわいだったらしい。今日時点では神代植物公園の見物人はまだそう多くない。


      でも、TVや雑誌・新聞などのマスメディアの取材クルーが姿を見せ始めるようになってきたので、次の週末くらいからは混雑が始まるのかも知れない。

      2011/11/29

      ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)

      神代植物公園のショクダイオオコンニャクが今年は花を開きそうだと聞き、今日早速様子を見に行った。

      花序付属体がちょっぴり頭を出し、仏炎苞の先端が少し色づき始めている。去年開花したフラワーパークかごしまの記録写真から推測すると、後1週間もすると満開になりそうな気配だ。


      インドネシヤのスマトラ島だけに自生する希少植物。7年に一度、それも2日間だけ咲くと言われる世界最大の花で別名 スマトラオオコンニャク。これまで日本で開花したのは7例しかないらしい。

      花の形は、以前八ヶ岳ジャーナルで報じられた大泉町谷戸の岡野さん宅で数年前に咲いたコンニャクの花にそっくりのようだ。
      (写真左のスマトラオオコンニャクの花はウィキペディア、右のコンニャクの花は八ヶ岳ジャーナルから借用)

      無事開花すれば神代植物園ではもちろん初めての出来事。今回を逃すと次のチャンスは7年後になる。それも再び咲くだろうと仮定しての話だ。
      ということで、今週末の八ヶ岳への移動は延期し、明日からは毎日神代植物公園 へ足を運び、オオコンニャクの開花を追っかけることにした。

      + + + + +

      毎年、鮮やかな黄葉・紅葉になる園内のユリノキやモミジバフウの色づきが、今年はいまひとつ良くない。9月の台風15号の大雨や強風で傷つけられた上、11月の気温が平年より高く日照時間も少なかったせい、とその原因を解説する人もいる。


      2011/11/24

      柿と雪の甲斐駒

      採り残された渋柿と、うっすらと雪化粧をした甲斐駒ヶ岳。何度も撮影しているがついシャッターを切りたくなる光景。

      毎回柿と甲斐駒だけのワンパターンでもと、今回は通りがかったおばあさんにモデルとして加わってもらった。

      2011/11/22

      フクロウ巣箱のリフォーム

      昨日、今日の2日間は終日フクロウ巣箱の補修作業に費やした。設置場所探しに続く、フクロウ繁殖期に向けた準備活動の一環。(八ヶ岳自然クラブ・フクロウグループの活動)
      • 固定ロープや添木の痛み具合のチェックや巣材の入れ換え

      • フクロウが下見に訪れたことを示すタッチパネルの付け変え

      • 空家中に他の小動物や野鳥(ときにはスズメバチも)に利用された巣箱内の清掃

      • 母鳥やヒナが巣箱内にいるかどうかを識別するためのスリット窓や反射ミラーの調整
      . . . 等々、点検が必要な作業は結構ある。

      + + + + +

      ここ数年、せっかく営巣を始めたフクロウ巣箱が小動物に襲われる事件が絶えない。

      巣箱内に残された毛や、巣箱近くで見つかる糞などから判断すると、容疑者はテンかハクビシンとにらんでいるが、まだ現行犯逮捕をした事例がないので断定はできない。一部の巣箱にはセンサーカメラを設置する予定なので、今年は犯人を特定できるかも知れない。

      そんな侵入者を遠ざけるため、去年はウルフ・ピーを導入したが万全とはいかなかった。そこで、今年からは有刺鉄板も取り付けてみることにした。

      今期一番の冷え込み

      寒暖計が記録した今朝の最低気温は氷点下1.1度(6時40分。芝生のあちこちに20cm近い霜柱が立った。


      霧氷なのか雪なのか、八ヶ岳山頂もうっすらと白くなっていた。

      2011/11/21

      巣箱色々


      八ヶ岳南麓にフクロウ巣箱を設置して回った時に見かけた巣箱。上写真はヤマネの巣箱、下写真はミツバチ分蜂群待ち受け巣箱。

      2011/11/16

      空師見習い

      敷地の南方向から大木の倒れる音が聞こえてきた。プロの技術を見習おうと駆けつけて見るとカラマツ林の伐採中だった。
      仕事人は近所に住むHY氏。これまでも時々木に登っている姿を見かけたことがある。
      弟子入りをお願いすると、「私は木登りが得意なだけでプロの空師ではない。 . . . 左膝が曲がらない身障者なので腕の力で登る変則技」とのこと。

      まずプロの道具から学ぼうとその装備をチェックすると、普通の作業ズボンに、普通のジャンパーのユニクロスタイル。足元はスニカー履きで安全ベルトも着けていない。そんな出で立ちで、20m以上はありそうな高木を猿のようにスルスルと上り下りする。
      プロ仕様の装備で身を固めながら、途中でギブアップした箱根の健常者 WS氏とはえらい違いだ。

      「ここからの南アルプスの景色は抜群だよ。登ってくる?」との誘いには(軽い高所恐怖症の自分は)辞退し、せめて地上で切り倒す手伝いだけでもと、久しぶりに我が家のハスクバーナを持ち出してその切れ味を確かめた。

      2011/11/15

      ミツバチ防寒シェルター

      まだ紅葉シーズンは完全に終わってはいないが、天気予報では冬将軍の到来が近いらしい。今日はミツバチ巣箱を防寒シェルターで覆い冬籠り体制に。

      防寒シェルターを付けるのは、薄板で作られた重箱式やLA式巣箱。去年試験的に防寒なしで冬を越した丸太式巣箱の2群はこの冬もそのままでいくことにする。

      2011/11/14

      フクロウシーズンへの準備作業

      来春のフクロウ繁殖期に向けた準備作業がスタート。

      去年と同じ営巣場所を利用する習性のフクロウには、巣箱は同一場所にかけっ放しにするのが原則だが、全く利用されない巣箱は時折その設置場所を変更する。

      フクロウが好みそうな新しい巣箱設置場所を、親鳥の目線とヒナの気持ちを感じながら森の中を歩き回る。

      今回見つけた候補場所は、人の出入りがほとんどないカラマツと雑木の混合林。(ビニール紐を結んだカラマツの木)。

      巣箱前方には親鳥の飛翔経路に十分な開けた空間があり、餌場になりそうな草地やブッシュもそう遠くはない。
      観察用の場所の確保も設置場所選定の重要な要素になる。
      • 営巣場所を物色中の親鳥夫婦に、人間の気配をあまり感じさせるようではこの場所を選んでくれないだろう。
      • 観察で抱卵中の親鳥を不用意に驚かすと、途中で抱卵を放棄してしまうかもしれない。
      • ヒナが孵った後も近くの梢で見張っている母鳥に、度々現れる人間の姿で不安を感じさせるようでは困る。

      50mほど離れた位置のカラマツ大木の陰が観察ポイントになりそうだ。(赤印)
      身を隠すには十分な太さがあり、巣箱方向からもそう目立たない。
      巣箱と観察ポイントを結ぶ直線上には、春の芽吹きの後でも視野を遮りそうな木々は生えていない。

      距離的にも、目視観察ならフィールドスコープで十分いける。観察ポイントからコンデジで撮影してみたがデジタルズームも使えばなんとか撮影できそう。南西向き斜面なので、シャッターチャンスは午後〜夕方になるだろう。

      車道を外れてから、鹿の造ったケモノ道に沿って歩けば観察ポイントに到達できるのも好都合だ。雪が積もった朝には、まず鹿達が踏み固めて経路を作ってくれるだろう。

      ここまでの作業が終わると、. . .

      近くの梢で巣箱を見守る親鳥の姿や、. . .
      ヒナに餌を運ぶ母親の姿が瞼に浮かんでくる。






      でも、これは幻影。フクロウが本当にここに営巣してくれるかどうかはまだ分からない。ミツバチ分蜂群の待受け巣箱を設置する時と同様、このドキドキ感もフクロウウォッチングの楽しみの一つ。

      注記:フクロウの写真の全ては昨シーズン(2011年5月〜6月)に撮影したもの。

      2011/11/13

      ガンバレ!蜂ガール

      11/11放送のNHKゆうどきネットワークによると、都会に近い漁師町が今「釣りガール」で賑わっているそうだ。山ガールに続く釣りガールの出現。元気の良いガールズ・ジャパンは、その活動領域を次々と広げている。

      (注) 左の山ガール写真はshoes-dannaの、右の釣りガールは流行ファッション情報から。

      ガールズ・ブームのキーの一つがファッショナブルなウェア。そこで、「蜂ガール」の状況はどうなっているのだろうかと、日本の先端を走っているに違いない銀座ミツバチプロジェクトに集まる女性達の写真をチェックして見たがまだその気配は見えない。

      ネットで調べてみると、海外では多少の動きがあるようだが、まだ山ガールや釣りガールほど、多くのガールズを魅了するファッションまでには進化してはいないようだ。


      ガールズ以上に最近品揃えが増えてきているのがキッズ・ファッション。欧米での趣味の養蜂が、ファミリー型ホビーとして広まっていることを反映しているのだろう。

      2011/11/12

      ムラサキシキブ


      ムラサキシキブの実があまりに綺麗なので、このまま落下させてしまうのはもったいないと、一枝を折ってしばらく窓辺に飾ることにした。

      紫色の果実の美しさから園芸用の栽培種もあるようだが、これは正真正銘の野生種のムラサキシキブ(Callicarpa japonica)。落葉後の紫色の果実の美しさから平安時代の才媛、紫式部をイメージしての命名と言われている。幹が堅く丈夫な木質から別名カマタタズ(鎌立たず)。道具の柄、箸、杖などに利用されたそうだ。

      2011/11/11

      ホワイトハウスのミツバチ

      ミシェル大統領夫人がホワイトハウスでミツバチの飼育を始めるとの報道があったのは2年前のこと。

      その後どうなったのだろうと気になっていたが、数日前、アトランタに住むLinda婦人のブログにホワイトハウスのミツバチ巣箱の写真が掲載された。ワシントンまで出向いて撮影したらしい。

      写真から察すると、主(あるじ)の苦戦にもかかわらず、ミツバチ達はホワイトハウスでの恵まれた生活を満喫しているようだ。それにしても、ミツバチ巣箱を見学者ゲートに対峙するような中庭に置いているところがいかにもアメリカ流。
      ホワイトハウスの思惑どおり、存分にPR効果を発揮していることは、グーグル画像検索を「beehive "white house"」のキーワードをかけると65,500件のヒットがあることからも伺える。

      趣味の養蜂家リンダ婦人の"Linda's Bees" は、女性の視点からのホビー養蜂家の取り組みを感じる読んで楽しいブログ。数年前から愛読している。

      2011/11/10

      10日ほど留守にした山荘は . . .

      玄関前は落ち葉で埋まり . . .
      白樺はすっかり丸坊主。
      カエデ、コナラ、カラマツ、ダンコウバイの黄葉、紅葉も残りわずかになり . . .
      椎茸は少々大きくなり過ぎていた。








      留守中の最低気温は 2.4度(11/9 06:07)。

      2011/11/04

      「元」松茸会

      今夜は “元”松茸会。

      長い付き合いの仲間が集まって、思う存分松茸を味わおうとの企画でスタートしたが、松茸価格の高騰や、入荷の不確実さなどの影響もあって、名称は「松茸会 → キノコ会 → 秋の味覚会」へと変遷を重ねてきた会合。

      秋の味覚会にふさわしく、今夜のメニューも、銀杏、秋鯖、里芋、秋茄子、秋刀魚、秋鮭、. . . と秋一色の食材。
      その中で、お椀は「松茸の土瓶蒸し」、焼物の朴葉焼きには「細切り松茸入り」と、時折マツタケも顔を見せるのは、「秋の味覚会」に衣替えしても、この会の縁起由来はなんとか守ろうとする幹事長の苦心の采配だろう。

      約3時間に及んだ夕食会では、TPP問題を皮きりに、
      原発是非論、物作り日本の行く末、はたまた子供に残す墓地のありようまでカバーした談論風発。山荘の一人暮らしでは滅多に使用することのない「左脳」を存分に刺激された一夜になった。

      2011/11/03

      ワシタカ10年

      “ワシタカ10年”という言葉があるそうだ。

      10年以上の経験を経て、やっと上空を駆け抜けるワシやタカの種別が見分けられるようになるとの意。

      数日前の「ノスリ騒動」で俄然ワシタカウォッチングへのファイトが湧き、先日神田古本まつりに出向いた折に数冊の鷲鷹関連の雑誌や図鑑を買い求めた。

      その中の一冊にあったワシタカ識別クイズ。このモノトーンの鳥影から種を同定する、というのが問題だが、これを見ていると確かに10年はかかりそうだと納得できる。*(注)

      と言っても、自分がそこまでのワシタカ通を目指しているわけではない。天女山牧場や飯盛山の散策で時折見かける上空を飛翔する大型鳥類が識別できるようになりたい、というのが当面の目標だ。

      (注)「タカの渡りを楽しむ本」久野公啓著、文一総合出版  左写真は同書p106〜109を撮影転写したもの。