2010/08/19

再度の「逃去未遂」事件

09:00
テラスでコーヒーを飲んでいると聞き覚えのある羽音。庭の中空で既に旋回飛行を始めた蜂もかなりいる。観察窓からのぞくと興奮して巣内を走り回る蜂の姿も前回の光景と同じ。一昨日の逃去未遂から一日置いて再びの逃去の企てだ。

09:25
前回のようにハッピーエンドに終わる保証はない。事が大きくならないうちにと巣箱周辺への散水を開始し、後続部隊の動きを牽制することに。
10:00
散水開始後約30分。濡れた身体では旋回飛行に加わることもままならず、巣門から出て巣箱前面に張り付いているだけ。

間もなく中空で旋回飛行をして後に続く蜂を待っていたグループも、しびれを切らして全員帰って来た。


観察窓からのぞいて見ると巣内は空っぽ。蜂群の全てが巣箱外へ出ている。
ほどなく、散水が避けられる巣箱前面の軒先と底板下の2箇所にできた蜂の塊。少なくとも遠方に蜂球を作られることだけは阻止できた。


11:30過ぎ、大粒の雨が降り出し今日の騒動もこれまでか、と思っていたら天気が回復。そして、13:50再び空中乱舞が始った。
だた、今回空中へ飛び立つのは巣箱前面に固まっていた群だけ。再度、散水開始。

14:00
旋回飛行中の蜂は直ぐに消えた。巣箱に帰って来た群れは直前にいた巣箱前面壁ではなく、底板下の蜂球に合流して行く。
今回の飛翔は二つに分かれていた群を一つにまとまるための儀式?その気になれば歩いて行ける距離なんだが . . . 。

14:50
巣箱底板下の蜂球が徐々に崩れ、我れ先にと巣門へ入ろうとする蜂の姿が。今日の逃去をギブアップしたことを100%確信した瞬間。

17:10
蜂球を解いた蜂のほぼ全群が巣箱内へ移動するまでに要した時間は実に2時間強。
働き蜂のスリムは身体でも、Sスクリーンを潜り抜けるのはかなり大変、ということがこれだけ時間を要した一因であることは間違いないだろう。

蜂球をほぼ円錐体と想定して計算すると、蜂球の体積はおおよそ3800立方センチ(上面半径11cm、底面半径2cm、高さ25cm)。この体積の中に何匹くらいの蜂がいるのかはまだ推計していない。

+ + + + +

一度逃去を決意した蜂群は、「阻止しても結局はいつかは逃去してしまう」との説もある。その真偽のほどを確かめてみよう。この群との辛抱比べになる。