2009/10/23

本:「新しい蜜蜂の飼い方」

東京の主な書店のミツバチ関係の書棚にある本はほぼ買い尽くしたと思っていたが、数日前紀伊国屋で初めて目にした本。

「新しい蜜蜂の飼い方」(井上丹治著、泰文館)


「新しい . . . 」とあるが、原本初版は1961年だから、もう50年近く前に出版された“古い”本。
ビジネス書を買い漁っていたころの習性で、発行年次が古いものはつい避けようとするが、他に目新しものがないので買ってみた。

読んで見ると結構新しい発見がある。年ごとに異なる自然環境 (特に蜜源植物の開花時期や流蜜量など) を考慮した上での日々の管理方法の工夫、あるいは、巣板上の貯蜜圏と産卵圏のスペース比のバランスの重要性など、これまであまり意識していなかった点が具体的な作業を通して解説されている。

養蜂では、目の前の巣箱で起きている現象に右往左往するだけでなく、もっと広い視野と複眼的な視点で観察する必要のあることを再認識させられた一冊。