2009/08/08

薬用植物園観察会(第1話) チャングムの誓い


午後、八ヶ岳薬用植物園の観察会に参加。

そこで見た高麗人参栽培小屋。ガイドをしてくれた漢方に詳しい薬剤師の先生によると、この人参栽培小屋は日本で開発されたもので、これにより初めて高麗人参の人工栽培が可能になったのだという。

江戸時代初期、家康の時代に朝鮮の山野に自生していた山人参の種を持ち帰り、信濃の国に開いた幕府直轄の栽培場で幾多の試行錯誤を重ねたとのこと。
享保14年 (1729年) 八代将軍吉宗の時代についにその栽培に成功した。この形の栽培小屋に到達するまで100年近い年月を費やしたことになる。それから約250年。今でも、高麗人参の栽培はこの方法で行われているのだそうだ。

そういえば、NHKテレビドラマの「チャングムの誓い」でも、高麗人参は度々登場したが、全て野生の人参で、栽培人参の場面はなかったように記憶する。