2009/08/31

TBH事始め 5/10 “先手必勝”

2009/08/31

午後2時過ぎから巣門がやや騒々しくなってきた。

木栓巣門は2箇所とも閉鎖し、早めの散水で静めることに。(写真上)

騒ぎが収まったところで、巣板天井の蓋を開けて見るとかなりの蜂が見える。巣板落下での死滅は大きな痛手にはならなかったようだ。まだ巣板を作り始めた気配はない。

注記:
この巣板天井窓は、本来、本巣からTBHへ蜂群を移動させるためのものだが、簡単な内検用としても結構利用価値がありそう。

2009/08/30

日本みつばち講習会 in 諏訪


下諏訪町総合文化センターで開催された「日本みつばち講習会 in 諏訪」へ 。

演題: “ニホンミツバチの生きる知恵 ー その生態の秘密をさぐる」

講演者は、ミツバチ研究の第一人者、玉川大学農学部の佐々木正己先生。先生の著書「ニホンミツバチ—北限のApis cerana」(海游舍刊) は、これまでも日々の養蜂作業の中で折に触れ参考にしているの座右の書。

とかく経験則に流れがちなニホンミツバチ養蜂界にあって、玉川大学ミツバチ科学研究センターは、ニホンミツバチを“科学的” に研究している日本で唯一とも言える貴重な存在。講演も期待に違わず中味の濃いものだった。

2時間以上に渡った講義。ICレコーダーで全て明瞭に録音できたので、再度聞き返して内容を咀嚼したい。

TBH事始め 4/10 “巣板落下”

2009/08/30

終日外出。留守中の逃去防止のため木栓は二つとも閉鎖。

帰宅途上に緊急コール。様子を見に来た蜂友K氏が元巣箱を除いて見ると巣板数枚が落下しているという。

また、日中には庭の片隅に置いた掃除前の巣箱(写真)に盛んに偵察蜂らしい姿が盛んに出入りしていたらしい。逃去のための新居探しか?

落下巣板の巣房にはかなりの量の蜜や幼虫が入っている。落下時に巣板に挟まれた成虫の死骸も多い。

数日後に、天井板を叩いて上元巣箱から下TBHへ蜂群を移す、という当初の構想を急遽変更し、夜間、K氏の手伝いを得ながら強制的にハケで元巣箱からTBHへ蜂群を払い落とした。

注記:
巣板落下の原因は、(1) 移動中の車の揺れで巣板付根が弱っていた、(2) そこに今日の好天気。気温が上がり痛んでいた巣板付根部分が柔らかくなり、巣の重さを支えきれなくなった、のではと推測する。

追記:
旧巣箱にはまだ数枚の蜜巣板を残したままだった。“偵察蜂”の新居探しか、この蜜を求めて来ていた“集蜜蜂”かの確認はできなかった。ただ、昨日、今日も旧巣箱への出入りが多い(=2〜3分に一匹) から推測すると後者の可能性が高いように思う。

2009/08/29

TBH事始め 3/10 “隙間探し”

2009/08/29

巣門の出入りは活発。(写真上は12:50の巣門光景)

TBH上部に乗せた元巣箱との接点部に多数の蜂が集まる。
小型木枠でこの部分を塞いだら、蜂は別の場所(引き抜き式床板の外部)に移動。。(写真下)

巣内の匂いが流れる隙間に終結しているようだ。別の出入口を探しているのか?

2009/08/28

八ヶ岳高原サロンコンサート

「天満敦子ヴァイオリンリサイタル」(ピアノ共演 吉武雅子)」へ。
会場は八ヶ岳高原音楽堂

昨晩、寝床で演奏者の著書「わが心の歌—望郷のバラード」を読み、彼女がルーマニアの秘曲 “望郷のバラード” を日本に紹介するに至った経緯も一夜漬けで頭に入れた。

聴衆200名ほどのこじんまりとした音楽会。休憩時間には、少し肌寒さを感じるまでに涼しくなった夕暮れ時の高原の空気。無料サービスのワインとサンドイッチで、都心の大ホールでのコンサートとは一味違う楽しい音楽会を味わえた。

余談:
天満敦子が世に売れ出す転機は「徹子の部屋」への出演だったそうだ。黒柳徹子侮るべし。

(写真左 天満敦子、右 吉武雅子)

TBH事始め 2/10 “逃去予兆”

2009/08/28

秋晴れの快晴。
早朝から、働き蜂はTBH巣門のSスクリーンを利用して出入りしている。
Sスクリーンからの出入りだけでは窮屈だろうと木栓巣門を一箇所開放。(写真上)

午後1時半過ぎ頃から巣門周辺が慌ただしくなり巣門の蜂球はドンドン大きくなっていく。逃去予兆?(写真中)

午後は外出を予定いるため、霧雨散水で蜂を巣箱内へ追込み、木栓2箇所を閉鎖。(写真下)

付記:
Sスクリーン = 巣門サイズの間隔を働き蜂は通過できるが、それより身体の大きい女王蜂は通れなようにしたもの。
開発者によりSスクリーン、ハチマイッターなどの名称で市販されている。なお、Sスクリーンの背後壁面には、木栓巣穴が3穴開けられており、Sスクリーンを外せば通常の木栓巣門になる。

秋到来


空が高くなり、庭のタムラソウが咲き出した。
八ヶ岳高原に秋の到来。先週の東京での暑さがずっと以前のことのように感じる。

2009/08/27

巣箱重量計測_2009/08/27


第一分家の巣箱重量の計測。結果は 13.6 kg (= 実質重量 4.6 kg)。

巣箱の重量を差し引いた実質重量 4.6 kgは、前回計測 (7/8、9.5kg)から4.9kgという大幅減 (=51.6%減)。

本来ならこの時期蜂群は増勢し、それにともない貯蜜量も増え巣箱の重さは増すはず。早速内検して見ると、. . .

1) 巣板の作りが整然としていない。巣箱内壁や巣枠下に不規則な巣板が作られ、その多くが空巣。
2) 貯蜜巣房はある程度見られるが、産卵された巣房、幼虫の入った巣房の数が極端に少ない。

. . . という状況。群の活動が順調に回転しているとは思えない。

+ + + + +

原因は、今夏の天候不順?それとも蜂群自体になにか問題が起きている?どちらにせよ状況は黄色信号。しばらく要注意だ。午後から給餌を開始。

TBH事始め 1/10 “引越”

2009/08/27

夕方5時、K氏蜂場から一群を山荘に移動。巣箱は2段重ね重箱式。落下防止桟は付いていない。乗用車の後部座席に座ったK氏の膝の上に巣箱を乗せ、約3キロの道のりを慎重運転で引越。

元巣箱の底板を外し、TBHの上に設置。TBH天井板には 20cmx20cm の穴が開け、ハチは元巣箱からTBH内部を通過し、TBH巣門からのみ出入りできるようにしてある。

蜂群をTBH巣箱へ慣らすため数日間はこの状態のままにし、慣れた頃を見計らって蜂群を元巣箱から下方に追い込みTBHへ移住させる予定。

TBH事始め_プロローグ


近年、TBH(Top Bar Hive、上桟式巣箱)は、ミツバチにより優しい飼育方法として欧米を中心に注目を集めている。

TBHのポイントは、巣枠を使用する代わりに、巣箱天井部に並べた木板棒(=トップ・バー)に沿ってミツバチに巣板を造ってもらおうとするもの。

その利点は . . .
  • ミツバチは、巣枠や巣礎にわずらわされることなく自然生態にそった形で造巣ができる。
  • 飼育者は、トップ・バーを引き上げて巣板一枚づつを詳細に観察できる。
  • 蜂群の増減に従い、間仕切り板を移動して巣箱内スペースが自由に調節できるので、ミツバチの嫌う巣箱内に不用な空間ができない。
  • 採蜜量の調節ができ、ミツバチ自身が越冬に必要な蜂蜜を残した採蜜が可能。
  • 採蜜のために全巣板を破壊する必要がないのでミ ツバチへの負担が軽減される。
  • 巣枠、巣礎などを利用しないので、巣箱の製作が安価で容易。
. . . などが言われている。

養蜂家の一部には、「TBHで飼育された蜂群は巣枠式巣箱の蜂群に比べ病気やダニへの耐性が強い」との声もある。

WEB上にはTBHを推奨する数多くの情報があり、その筆頭が、英国Phil Chandler氏(写真)が運営する「The Barefoot Beekeeper」。他に「Natural Beekeeping In Top Bar Hives」など。

今後、ニホンミツバチをTBHで飼育するための基本的な事項を一つづつ試験していきたいと思う。

2009/08/26

オオビランジ


山登りをしないと見られないと思っていたオオビランジの群落がすぐ近くに。かなり大きく育ったものが数株、これから育ちそうな小株がそこここに。

南アルプスや茅ヶ岳などで見られるというオオビランジは、山梨県のレッドリストで絶滅危惧II類に指定された山草。自称特別自然保護区として静かに見守りたい。

2009/08/19

ヤマホトトギス


いままでは気付かなかったが、ヤマホトトギスとハナイカリが庭に数株あった。
ハナイカリはまだ蕾だが、ヤマホトトギスはいまが花の真っ盛り。

2009/08/18

パリのミツバチは国際派


ミツバチと花粉にまつわる記事がニューズウィークに。 (Newsweek Aug 3, 2009号)

フランスの田園地帯で作られるハチミツは、通常20種類くらいの花粉を含んでいる。ところが、パリ市内や郊外で集蜜したハチミツには最大250種類もの植物の花粉が含まれていた。
フランス国内に自生していない赤道付近の植物や、アフリカに分布するバオバブの木の花、時には大麻の花粉まで見つかることもあるそうだ。

移民の多いフランス、その多くの人達がパリ郊外で暮らしている。そんな人々により、色々な植物が正規のルート、あるいは密輸品として国境を越えて入ってきたのだろう。ハチミツに含まれる花粉の多様性は、人種や文化がモザイク状に混在するパリの人間社会を写す万華鏡、というのが養蜂家オリビエ・ダルネ氏の見解。
ミツバチ達も、パリ社会の変転に呼応して変化している様子が伺えて興味深い。
(写真は電子顕微鏡で見た花粉)

2009/08/17

可哀想な名前5選


昨日の“腐れダマ”から思い立ち、「可哀想な名前の野草トップフィイブ」を選んでみた。以下がその結果:

ヘクソカズラ (屁糞葛) 
「屁」だけならまだしも、「糞」を加えてダメ押しをしなければならないほどの悪臭でもないのに。

ママコノシリヌグイ (継子の尻拭い)
茎の棘から、「継母→尻拭い」と連想するのはあまりに残酷。

ヤブジラミ (薮虱)
衣類に種子をくっつけるのは種の存続を願ってのこと。シラミ呼ばわりまでしなくても。

オオイヌノフグリ (大犬の陰嚢)
薄紫の上品な花は無視され、ルーペを使わないと分からないほどの小さな実が着目されたのは不運としか言いようがない。

ハキダメギク (掃溜菊)
牧野富太郎が掃き溜めで見つけて命名。真面目に名前を考えるのも面倒くさかった富太郎の心情がありあり。

2009/08/16

入笠山の夏草


6/19 に登った時にはニホンスズランとクリンソウだったが、今日の入笠山はサワギキョウとクサレダマが主役。

クサレダマは、花が豆科のレダマ (蓮玉) に似ている“草”なので草蓮玉と命名されたらしい。
であれば、草を後ろに置いて蓮玉草 (レダマクサ) にした方良かったと思う。つい “腐れ玉” と誤解されてしまう。

定番

アサギマダラとヒヨドリバナ、アカトンボとワレモコウ。秋を感じる定番の組み合わせ。

背丈比べ


今年の野草は例年より背が高いような気がする。夏に入ってから長雨が続いたせいだろうか?

一位は210センチのツリガネニンジン。以下、ヤマユリ 200、コバギボウシ 185、フシグロセンノウ 180、ツリフネソウ 165、キンミズヒキ 160、 . . . と続く。

2009/08/15

東京人に教わった食キノコ


若い友人 AB夫妻が来訪。途中で見つけたというタマゴタケをお土産に持参した。カラフルでいかにも毒々しいキノコだ。

数冊の図鑑でチェックして見ると確かにタマゴタケという食キノコ。
ヨーロッパでは、”帝王のきのこ”と呼ばれるほど美味なきのこ、とある。(注1)

同時に、“日本でタマゴタケを食べる人はいるだろうか。いるとしたら、よほどのきのこの知識のある人である” と記述した本もある。(注2)

間違えやすい毒キノコのベニテングタケやタマゴタケモドキとの識別ポイントは写真で示した4点のようだ。

そういえばAB氏の生れは東京の郊外、桑畑と赤トンボに囲まれて育ったと聞いている。子供の頃からキノコにも馴染みがあったのだろう。とはいえ、お土産にタマゴタケを持参できるほどのキノコ通とは知らなかった。

注1)「山梨のきのこ (改訂版 )」(柴田尚著、山梨日々新聞)  注2)きのこ基本50 (Outdoor practice)」(水野仲彦著、森林書房)

2009/08/14

オミナエシが満開


近年めっきり数が減っていたが、今年は少し株が増えてきたオミナエシが今満開に。

これで秋の七草が. . . 7/14 撫子(ナデシコ) → 7/15 萩(ハギ) → 7/16 朝貌(キキョウ) → 8/11 女郎花(オミナエシ) と開花。藤袴(フジバカマ)は残念ながら敷地の中にはない。

尾花(ススキ) の穂は道路沿いのあちこちで見られるが、葛(クズ)の花はまだ目にしていない。

生兵法


去年、カラカサタケが生えた場所に今年も幼菌が!

でも、2日目にはカラカサタケとは似ても似つかぬ姿に変身。(下右写真)ハラタケ科の一種と思うが定かではない。食か毒かも分からない。

幼菌も、こうして写真(上右)で並べて見ると明らかにその違いが分かるが、最初見た時はカラカサタケに違いない、と思った。

美味しい幼菌のうちに . . . と採り急いでいたら痛い目に遭っていたかもしれない。生兵法は怪我のもと。

2009/08/13

エーデルワイス


サウンド・オブ・ミュージックの歌で一層有名になったスイスアルプスのエーデルワイス。

数年前のトレッキングでは、シーズンがずれていたせいかあまり見かけなかった。結局写真撮影ができたのは高山植物園 Alpengarten, Schynige Platte に咲いていた一株だけ。

その仲間のウスユキソウが飯盛山のハイキングコースにたくさん咲いていると聞きさっそく見に行った。

エーデルワイスに比べて、花びら(と見えるのは実は苞葉とのこと) の幅が広く、全体の印象も “ふっくら” とした感じ。花に積もった雪もやや少なめだ。それでも、南アルブスや八ヶ岳の山並みを背景にして見る姿は高原の雰囲気。一見の価値はある。

(下左写真が飯盛山のユスユキソウ、下右がスイスで撮影したエーデルワイス)

分水嶺


飯盛山ハイキングの途中で目に止まった分水嶺の看板。「右側に降った雨は太平洋へ、左側に降った雨は日本海に注ぎます」という説明文が楽しい。

感覚的にはこの辺りは太平洋圏、日本海は随分遠くに感じる地だ。でも、Google地図で見ると、確かに“左側に降った雨”は、千曲川〜信濃川を経て日本海へ注いでいる様子が読み取れる。

(下写真の赤矢印が看板の地点)

カラカサタケ試食会


山梨のきのこ (改訂版 )」(柴田尚著、山梨日々新聞社)を読み返してみたら . . . “カサの開ききらないうちに採って油いためなどにすると、うまいきのこである” . . . と書かれている。

そこで今日は、写真のような3段階の開き具合のカラカサタケを採取し、夕食で食べ比べてみた。

結論:
「味+ボリューム」の両方を考慮した一番の食べごろは、①と②の中間ぐらいのようだ。食感は、②や③の段階がもちろんベストだが、“食べた気がする” ためにはかなりの本数が必要になる。

9/5には、八ヶ岳薬用植物園主催の「野生きのこ教室」に参加予定。指導者は、同書著者の柴田氏 (山梨県森林総合研究所研究員)。その折にでもこの写真を持参し、先生の言う「“かさの開ききらないうち”とはどの段階のことですか?」と確認してみよう。

カラカサタケのその後


昨日そのままにしておいたカラカサタケの2本の幼菌。無事生き延びてくれたようだ。

大きい方の幼菌の背丈は、22cmから32cm まで伸び、笠も開いてすっかりパラソルの姿になった。

その他に、今朝また新しく芽を出してきたのが2本。今年のカラカサタケシーズンは去年に比べ随分早いような気がする。そういえば原村のキノコ博士AR氏から、“今年はダラダラ雨低温の影響で夏のキノコと秋のキノコが同時に出ていますよ” とのコメントが来ていた。早めのカラカサタケもその現象の一つなのだろう。

追記:(8/14)
朝新しく芽を出したのは、カラカサタケではなかったことが判明。

2009/08/12

カラカサタケ 3態


昨日、来客のKS夫妻をもてなそうと探した時には見つからなかったカラカサタケを、今朝道端で発見。

幼菌2本は、間違いなく昨晩に芽を出したものだろう。かなり早い成長スピード。一日でどのくらい成長するのか測定してみようと幼菌2本はそのまま残しておくことにした。

ただ、今はお盆休みのピークで結構人影が多い。果たして誰の目にもつかずに明日まで生き延びてくれるかどうかは分からない。

追記:(8月13日記)
この2日間観察した幾つかのカラカサタケの姿から推測すると、120mm=発芽当日、220mm=2日目、330mm=3日目くらいで成長するのかな、という気がする。

2009/08/08

八ヶ岳薬用植物園 (第3話) ねむの木の子守唄


姿は似かよっているが、それぞれが違った趣の二つの花。

アーティチョーク:
朝鮮アザミの仲間。地中海沿岸地方では春を告げる旬の野菜で、やみつきになるほど美味しいらしい。時折スーパーで見かけるがまだ買ったことはない。
効能:肝機能向上。

ネムノキ:
美智子皇后陛下作詞の「ねむの木の子守唄」で有名。薬効不明。
ヘイリーが歌う「ねむの木の子守唄」が YouTubeで聴ける。

ヘイリーは、フジテレビのドラマ「白い巨頭」の主題歌(アメイジング・グレイス)を聴いてからお気に入りの女性歌手。「千の風になって」も秋川雅史とはまた違った味わいがある。

八ヶ岳薬用植物園観察会(第2話) 木の葉のブラインド


杜仲茶は知っていたが、杜仲の樹からゴムができるとは知らなかった。

写真は、八ヶ岳薬用植物園の観察会で、ガイドの先生が杜仲の葉で作ってくれたもの。杜仲に含まれるゴム性粘液を見せるための教材だ。

杜仲ゴムには、プラスチックの堅さ、酸やアルカリへの耐性、絶縁性能などの特色があるので、生薬としてだけでなく、工業製品原材料として多くの可能性を秘めたエコロジカル素材だそうだ。
オートバイのタイヤ、海底ケーブルの被覆材、医療用のギブス、歯の充塡材など、既に実用化されている分野もあるらしい。

杜仲の樹は、6500万年前から氷河期も生き抜いてきた「生きた化石樹」とも呼ばれる1科1属1種の珍しい植物。中国四川省原産。

色々な人に会うと、色々なことを教わる。

薬用植物園観察会(第1話) チャングムの誓い


午後、八ヶ岳薬用植物園の観察会に参加。

そこで見た高麗人参栽培小屋。ガイドをしてくれた漢方に詳しい薬剤師の先生によると、この人参栽培小屋は日本で開発されたもので、これにより初めて高麗人参の人工栽培が可能になったのだという。

江戸時代初期、家康の時代に朝鮮の山野に自生していた山人参の種を持ち帰り、信濃の国に開いた幕府直轄の栽培場で幾多の試行錯誤を重ねたとのこと。
享保14年 (1729年) 八代将軍吉宗の時代についにその栽培に成功した。この形の栽培小屋に到達するまで100年近い年月を費やしたことになる。それから約250年。今でも、高麗人参の栽培はこの方法で行われているのだそうだ。

そういえば、NHKテレビドラマの「チャングムの誓い」でも、高麗人参は度々登場したが、全て野生の人参で、栽培人参の場面はなかったように記憶する。

ヤマユリ開花


7株あるヤマユリの2株が今朝開花。

大柄で華やかなヤマユリが咲き出すと、ヤマトラノオやフシグロセンノウは主演女優の役を奪われてしまう。


百合ひらき甲斐駒ケ岳目をさます(福田甲子雄)

2009/08/07

きららシティーのベストセラー


長坂インター近くのショッピングセンター(きららシティー)の書店。
八ヶ岳南麓日本ミツバチの会発行の日本ミツバチの12ヶ月 養蜂作業ノートは、同書店のベストセラーコーナーでPOP付き平積み扱い。

発行者の予想に反し、同書は売行き好調で現在第3版増刷中。

暖冬と分封



















伊那谷のベテラン養蜂家M氏と電話で話した。氏によると、伊那周辺での今年の分蜂は例年とはかなり違ったという。
分蜂のスタートが例年より一ヶ月遅く、分蜂活動もいつもより格段に低調だったらしい。

氏はその原因を次のように分析している。
  • 2月の温かい天気で働き蜂が例年より早く活動を始め、女王蜂の産卵も始った。そのため残り少ない貯蜜をドンドン消費してしまった。
  • ところが3月に入ると気温が下がり、食料補充もままならい日が続き、多くの成虫や幼虫が餓死または凍死をした。
  • ということで、蜂群は分蜂への十分な体勢を整えないままに春の分蜂シーズンを向かえることになった。
+ + + + +

M氏と似たような意見は別の場所でも聞いた。説得力のあるストーリーに興味を感じ、裏付けのためにと、M氏の蜂場に最も近い伊那地区の気温を気象庁データーで検証して見た。

2月の暖冬: *「最高気温」グラフ
  • 2009年2月初めには、確かに“異常に”暖かい日が多かった。特に、2008年と比較するとその差は際立っている。
  • ただ、2007年もかなり2009年に近い傾向を示している。09年だけを “異常な2月” と断定するには少々疑問も残る。

    注記:
    10〜20年のスパンで見ると、近年は、暖冬と寒冬が混在して起きている。単年度の気温ではなく、複数年の気温変化が蜜蜂の分蜂行動に影響する可能性も追求してみる必要がありそう。

3月の寒波: *「最低気温」グラフ
  • 3月末に氷点下を示した日が数日あったのは事実。ただ、2007年3月の方がより低温だったことをデーターは示している 2009年が 特に寒い3月だったわけではさそう。
その他: *平均気温グラフ
  • グラフでは、気温の “乱高下” が2009年2〜3月の特色の一つと読み取れる。気温の高低と同時に、“気温の乱高下”がミツバチの活動に異変を来した可能性も検討してみる必要性がありそうだ。
  • 3年間の2月の気温を比較した限りでは、「09年の暖かさ」より、「2008年の寒さ」の方がより“異常” に見える。
  • 比較的類似した気温推移を示した2007年と2009年。2007年の分蜂が特に不作だった、との話は耳にしないのはなぜ?
+ + + + +

活動開始気温の3カ年比較: *「2〜3月の活動開始気温」

上記に加え、ミツバチが外に飛び出して活動する最低気温より暖かった日(=活動開始気温日)を比較してみた。

注記:
“外勤蜂が働き出すのは
気温10度以上”との研究レポートがある。ただ、自分自身の観察では7〜8度が活動開始の気温と思えるので、この表では「8度」を基準温度として採用した。
  • 09年2月の活動開始気温の総日数は、07年、08年と比べ断然多い。そのような日が “2週間連続して起きた” ことは注目すべきファクターかも知れない。

    注記:
    桜の開花やキノコの発芽が、積算気温や最低気温と関連していることは実証されている。"ミツバチの産卵や、分蜂開始日が、前段階の気温変化と関係する可能性はおおいにありそうな気がする。


  • 一方、”今年の3月は気温が下がりミツバチが採蜜活動できなかった”という裏付けはこのデーターからは見えてこない。
+ + + + +

ニホンミツバチに関する飼育データーのない現状では断定はできないが、伊那谷における2月初旬の「暖冬日和」と、今年の春の「分蜂不作」との間には因果関係がありそうに見える。

注記:
グラフ、表のデーターは気象庁気象統計情報を加工したもの。

2009/08/06

初物


庭の灌木の下に今年初めてのカラカサダケ(唐傘茸) が顔を出した。去年の最初の収穫は9月3日。今年はひと月近く早い初物になる。
早速、オリーブ油で炒めて夕食の前菜に。

フライパンのオリーブオイルは十分に熱くしておく。そこに、笠部分を15秒、次にヒダ部分を10秒でサッと炒める。炒め過ぎると濡れたボロ布のようになってしまうので要注意だ。

追記:(8/14)
日本の毒きのこ (フィールドベスト図鑑、学研)」によると、“生で食べると消化器系の弱い中毒を起こす。. . . 生食は禁物である” とのこと。“炒め過ぎ” と “生食” の加減が難しそう。